虚構と現実の狭間で


「お客さん時間ですよ、起きて下さい・・・」


右手には半分以上が溶けて原形を留めていない氷が入ったグラスを持ちつつカウンターに突っ伏して眠りについていた僕の肩を、バーのマスターが優しく数回叩いて現実へと呼び戻す。店内には若干朝日が差し込み、人気の無い早朝の繁華街ではゴミを漁るカラスの鳴き声が遠くで聞こえていた。


という夢と共に本日は目覚めてしまった。うーん、マンダム・・・。